時代劇バラエティな雰囲気の漂う、三谷幸喜氏の「清洲会議」。
(バラエティじゃない!ってお叱りを受けそう)
大河ドラマでは、わりとさらっと描かれることが多いので、読む前は「清洲会議だけで、ホントに1冊の本になる売るのだろうか?」と半信半疑でした。
が、が、が。
関係者のさまざまな思惑や利害関係が浮き彫りになり、心の揺れや人間模様が生き生きと描かれ、戦国好きの私にはとても楽しく読むことができました。
・秀吉の根回しや策略が、憎いぐらい見事です。ときにはハッタリもかましつつ、頭脳戦にほぼ全勝していく過程は、あっぱれとしか言いようがありません。ビジネスでも役に立つかも。
・著者は、柴田勝家がきらいなのだろうか?というぐらい、情けない感じで描かれています。
・お市の方のイメージがちょっと変わった(笑)
全編現代語で、テンポよく読めるこの一冊は、戦国に興味が無い方にもオススメです。(2~3時間ほどで読み終わると思います)
▼130件以上もレビューが。有名人の著書はすごいですね。