日経クロストレンドに掲載されていた記事。有料版じゃないと読めないかも知れませんが、興味深い内容だったので記録しておきます。
大阪府八尾市の老舗せっけんメーカー、木村石鹸工業は、2019年12月にヘアケア商品を新発売した。認知拡大を目指し、広告を出稿したのはInstagramやTwitterだ。その結果、売り上げは3倍に増加した。消費者の心を動かしたのは、内容の「正直さ」だった。
木村石鹸工業(大阪府八尾市)のSNS広告ではInstagramとTwitterの両方に同じクリエイティブを使用(Twitterで20年11月に開始した広告の反響があったため)しているそう。
その中で使った文言が以下。正直に広告と伝えています。
“小さな町工場ですが、心から良いと思えるシャンプーができました。合う人と合わない人が分かれますが、この使い心地はきちんと伝えたくて広告をやってみます。”
この正直さ、実直さがよかったのか、思いのほか成果が出たとのこと。
Instagramでは、広告配信後にフォロワーが倍増した。Twitter上では、反響の高かった前者の広告で4000リツイート、3万件の「いいね」がついた。それぞれ書き込まれたコメントも「99%がポジティブ」(鹿嶋氏)だった。売り上げは3倍と、製造現場が追い付かないほどに伸びた。
大手企業であれば、さまざまなクリエイティブや広告のパターンを試す予算がふんだんにありますが、中小企業の場合予算が限られていますよね。SNS内の広告については、ユーザーがもう見慣れてしまっているのもあり、かえってこういう実直なものの方がよいのかも知れません。