ネットの世界、特に匿名で書き込みができる場所では、日々罵詈雑言が飛びかい、誹謗中傷が毎日のように書きこまれています。ほとんどの皆さんは、特に罪悪感もなく軽い気持ちで書き込むんだと思いますが、先日こんなニュースがありました。
野球選手の嫁を誹謗中傷したネットユーザーが訴訟されたのをみて「匿名の悪口はノーリスクではない」風潮が広がりつつある件について – Togetter https://t.co/bH6jUpO0Lh @togetter_jpから
— シカマですッ。 (@shikama75) 2018年1月30日
DeNA井納投手の奥さんを酷評したとして、20代のOLが訴えられるという出来事です。損害賠償金191万9686円を払えという「訴状」が届いたのは2017年12月中旬。女性はたまたま井納投手に関する掲示板を閲覧していたら、奥さんの写真がアップされていたため、「そりゃこのブスが嫁ならキャバクラ行くわ」と書きこんだそう。
1997年からネットの世界を見ているわたくしですが、匿名掲示板に書かれた著名人やその家族のことで、一般人が訴えられるケースがニュースになったのは初めてではないでしょうか。
ネットで発信したもののほとんどは、個人を特定できてしまう事実
ひょっとしたらご存じない方もいるかも知れませんが、大勢の人が書きこむ匿名掲示板であろうが、名前を隠して運営するブログだろうが、本気を出せば発信元の個人を特定することができてしまいます。
その方面に強い弁護士さんに依頼すれば、77万円の費用はかかるものの、情報開示請求ができるのです。IPアドレス(書き込んだ人のインターネット接続場所の住所みたいなもの)を辿っていくと、インターネットの接続業者やサーバー会社を通じて発信者の特定ができます。
詳しくはこちらを見てみてください。
DeNA井納投手の「嫁酷評」提訴で注目 「選手の奥さん叩き」掲示板のエグい内容
https://www.j-cast.com/2018/01/29319829.html?p=all
※書き込んだ掲示板が2ch(5ch)じゃないところが味わい深い。
匿名の悪口はノーリスクではないことを肝に銘じておこう
ストレス解消に、ちょこっと掲示板に悪口を書いてみたことが、訴訟問題に発展することもある。
今回のケースをふまえて、インターネットを使う一人一人が肝に銘じておく必要がありますね。個人情報を晒されて事件になったことはあっても、軽く書いた悪口で訴訟になり、公にニュースとして出てきたのは初めてではないかな。しかも訴えた側が有名人(の妻)というレアなケース。
訴えられた20代OLは「軽い気持ちの書き込みがこんなことになるなんて…」と訴状を見て唖然、損害賠償も高額で払えなくて困惑しているとのことでした。
必要以上に怖がることはないけれど、やはり人が嫌がることや迷惑がかかることは、ネット上でもやらないということを今一度心しておきたいもの。ちなみに、炎上ブロガーで有名なイケハヤ氏も本気を出してきたようです。
延々と中傷が続く2chに降臨しておいた。覚悟してね。 pic.twitter.com/pdYA5LJrmG
— イケダハヤト@仮想通貨 (@IHayato) 2018年1月31日
新しい流れになるかも。