低視聴率が毎度ニュースになっていた2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」。面白くないと言われる中、1年間見続けた自分を褒めとうございます。お疲れ、自分!
先日ようやっと最終回を迎え、わりと私の中では淡々としていて、「今回は泣き所はなさそうだ」と思いながら見ていたのですが・・・
三田佳子にやられました。
それは、群馬での県令(知事)任務を終えた楫取夫妻(大沢たかお&井上真央)との別れのシーンでのできごと。出発間際になって現れた「おせいさん」(三田佳子)。
別れの悲しさを、抑えた演技で表現する三田佳子に、全部持ってかれました。一瞬だけ顔を覆ったシーンで、たまらず涙が!泣かされた、泣かされましたよ!
落語の真打と三田佳子の共通点
このシーンで思い出したのが、以前落語を見に行ったときの出来事。私の父が落語好きで、上野の「鈴本」で見たいというので、一度上京の折に皆で見に行きました。
10組ぐらい、漫才、マジックショー、漫談、落語の方々が登場するのですが、前半の最後に出て来た若手落語家と、最後の最後に登場した真打の落語家のときの空気感が全く違うのです。
真打登場のときは、出て来た瞬間からいい意味で会場の空気がピーンと張りつけめるんですね。あの感覚は今でも忘れられません。
複数講師が登壇するセミナーでも、上手な講師が登場すると、前に出て来ただけでスーッとみんな引き寄せられますよね。すごい空気感だなと。
お芝居や落語の生観戦は、講師のお仕事をやっている人にはきっと役立つはず。間の取り方、声の抑揚、緩急の付け方など、参考になるところがたくさんあります。そして、生で見たわけではありませんが、意外と綾小路きみまろも勉強になったことを、こっそり付け加えておきます。