左:http://ukiyoe.exhn.jp/
右:http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2011/0426/0426.html
千葉市美術館で「ボストン美術館浮世絵名品展」を見てきました。
浮世絵展は、数年前神戸で見て以来2回目。
清長、写楽、歌麿あたりは皆様も耳にしたことがあるかと思いますが、今回の私のイチオシは「鳥文斎栄之」です。丁寧で細かい描写はもちろんのこと、特に女性たちが舟遊びに興じる絵などは、背景までも生き生きと描かれていて、心に残りました。女性の描き方も、一番好きかな。
江戸の街は、私が思っている以上に賑わっていたようです。
その他絵師ごとの感想:
●清長:スラッとして、ちょっとすました美人。
●歌麿:艶っぽい、色っぽい。しなやかで動き出しそう!
●写楽:かなり個性的。あまり人気が出なかったため作品数が少ないらしい。
●鳥文斎栄之:上述の通り
●豊春・豊国:風景画はさすがです。(美人画もあったけれど)
これで入場料1,000円って、お安い気が…!
しかも小・中・高校生は無料なのです。
6月5日(日)まで開催していますので、まだ間に合いますよ!
◆ 「浮世絵ができるまで」のコーナーは必見!◆
浮世絵と言うのは、絵師(清長や歌麿ら)、彫り師、摺り師の三位一体の芸術品。
それを「版元」が企画、プロデュースして売ると言うマーケティング構造は、現在の出版界やグッズ業界と一緒なんですね。
更に版下を作って、色判を作って着色、ズレないように刷っていく作業は、ほぼ現代の印刷工程が同じではありませんか。※実際、浮世絵には、「トンボ」の役割をする印もついている
すごいぞ、ニッポンの歴史と文化と技術!
改めてその素晴らしさに感激しました。
コメント
SECRET: 0
PASS:
ちなみに、文京区の印刷博物館というところで、今、高野山秘蔵品の書物、版画等の展示がされていますよ♪興味があれば、如何ですか♪
SECRET: 0
PASS:
>外装工事の【双葉屋】 加藤 さん
印刷博物館、面白そうですね。情報ありがとうございます。
浮世絵展、見ごたえがありましたよ。機会があれば是非!