Wikipedia(ウィキペディア)から寄付依頼のメールが来る季節になりました。世間では7月がボーナス期ということを考えると、適切な時期を選んで出していることがわかります。(ただの偶然だったら、ごめんなさい)
さて、そんなWikipediaからの寄付依頼メールですが、こんなタイトルで届きます。
1通目「申し上げにくいお願いです」
2通目「○○さまへ-正直に申し上げます」
こんなタイトルのメール、なかなか来ないですよね。Wikipediaから寄付のお願いメールが来ていることは、SNSで噂になっていたので心の準備はしていたものの、いざくるとやはり「ドキッ」としてしまいます。
1回目の「申し上げにくいお願いです」のときは、寄付しないと!と思いつつ忘れてしまい、2回目の「正直に申し上げます」のパターンでは「これは支払わないと罪悪感が大きくなってしまう」と危機を感じ、メール開封後すぐさま寄付ボタンをクリック→Paypal経由で支払ました。去年から増額できなくてすみません。
メルマガをやっている方は、常に開封されるタイトル付けを意識していると思いますが、ひょっとしたら参考になるかもと思った2018年夏でした。いわゆる「不安を煽る系」というヤツなので、最近あまり好まれない傾向にはありますが、書き方によっては開封率を大幅に上げることができます。(私もたま~に使います)
ウェブ解析士的には、開封率とかCVRが気になるところですね。
そして寄付が完了したあとはウィキペディアを運営するウィキメディア財団から感謝のメールが
寄付が完了すると、ウィキメディア財団から感謝のメールが届きます。(赤字は、私がつけました)
ウィキメディア財団からの感謝
このたびは、ウィキペディアとウィキメディア財団へのご支援を頂きありがとうございました。あなたの ¥ 2000 のご寄付はウィキペディアを支え、誰もがアクセスできる自由な知識の未来の確保のために役立ちます。
ウィキペディアは力強い考え方のおかげで実現できています。その考え方とは、世界の知識の構築、そして誰もがどこからでもその知識に自由にアクセスできるようにする作業に、あなたや私のような人たちが参加できるということです。
いまあなたがウィキペディアを何時間でも読んでいられるのは、何百万人というボランティアの寄稿者や支援者のおかげです。ウィキペディアの記事数は4000万件以上、自由利用が許可された画像数は3500万以上あり、ウィキペディアはほぼどのような疑問にも答えることができ、今までに経験したことのない世界へと皆さんをいざないます。
ウィキペディアは、どこかの企業が運営しているのではありません。ウィキメディア財団が、寄付を元手に運営しているので、内容の中立性を保ちながら維持できる仕組みなのです。だから、こうして時々寄付の依頼がメールできたり、Wikipediaを閲覧している最中に寄付依頼のバナーが表示されるんですよね。
だから、みんな寄付しようぜ!と呼びかけるつもりはなく、ただこうした寄付がなくなると困るのは結局自分たちなんだよな、と思いながら毎年払っているわけです。寄付は1000円からクレジットカードかPaypalでできますよ。(と、結局呼びかけていたり)
http://sakuragawa.tsukuba.ch/e255920.html
これを読むと、余剰金はふんだんにありそうな気はしますが・・・
余談ですが、Wikipediaの中に「寄付のお願い (ウィキペディア)」という解説ページもあります。面白い記事なので、おすすめ。
- インターネットにおける恒例行事とも言われている
- むやみに不安を煽りすぎではないかとの声もあがっている
- 文章がA/Bテストの結果に頼り過ぎているのではないか
- 日本からの寄付は2%ほど
- 寄付で運営する、ということ自体を理解していない人が日本人の大部分を占めている
などなど、一読の価値アリ。
私からは以上です!