2018年の10月から公的機関のお仕事に携わるようになりました。それまで、講師のように単発のものはあったのですが、きちんと業務委託契約をし、その組織の一員として働くという形態をとっています。月に4回程度ではありますが、支援機関に出向いてご相談にのったり、相談者の会社やお店に出向いたり。
携わるきっかけは、支援機関の方から毎度お声掛けいただいていたから。3年ぐらいになるでしょうか。「やりませんか?」と募集があるたびにお電話をいただいていたんですね。ただ、なかなかタイミングが合わず、2018年の秋ごろにやっと「今ならできるかも!」と時がきた!という感じで、手を上げました。
ちなみに公募なので、JIS規格の履歴書を提出し、指定日に県の職員さんや機関の上層部との面接をし、審査を経て所属という流れです。こういう形での履歴書提出や、ガチの面接はもう何年ぶりなのか思い出せないほど。
仕事で新規の営業先に行くよりも、はるかに緊張しました。
目次
年間100件以上のご相談!スキルが一気に上がった
そんなこんなで1年以上公的機関の仕事に携わって感じたのは「(自分の)相談対応スキルが一気に上がった」こと。
これまでも制作の他に相談も受けていたし、JimdoCafeのように定期・不定期で相談に乗る機会はありました。しかし、しかし、公的機関の無料相談となると、もっと悩みは多岐にわたるし、ウェブやITの力だけでは解決不能なものも出てきます。調べて対応したり、いろんな角度からできるだけ広く、事業も含めてアドバイスをするように。
これまで身につけたスキルが、とっちらかってしまっている気がしていたのですが、この仕事に携わって、それらをフル動員しつつ目の前の方のお役に立ててるという充実感があります。
講師のスキルも大幅アップ(のはず)
少人数のセミナーが毎月必ずあるので、講師としてのスキルも大幅にアップ!(したはず)。それまで取り扱っていなかったジャンルもやるようになり、自分なりに研究し、試行錯誤しつつ講座として形にしたものがいくつかあります。
この副次効果もバッチリありまして、新しく開拓したテーマに関する他からの講師オファーをかなりいただくようになりました。これは嬉しい誤算。
常駐の事務スタッフがいるありがたさ
業務委託契約を結んでいる専門家が20人ほどいて、いずれも常駐ではないのですが(契約形態によって勤務日数の多い・少ないがある)、事務スタッフさんが2名いて、常駐しています。セミナーの受付や事前準備の連絡などは、事務方でやってもらえたり、何かあったときの言伝ができたりと、本当に助かっています。スーパーオフィスクラークがいる環境って、素晴らしい。
他の専門家と連携できるメリット
上述したように、機関には登録しているアドバイザーが20名ぐらいいます。経営や事業を見る人もいれば、資金調達や銀行への交渉、店舗改善、採用・会計・財務・法律、広報やデザインなど、各部門のスーパー専門家が揃っているので、自分の範囲におさまらない部分は他の専門家と連携して支援していきます。皆さん常駐ではないけれど、これがもう日々、勉強になることだらけで。会ったときは、普段疑問に思っている他ジャンルのお話をいろいろ聞いてしまいます♪役得。
もちろん相談者にとっても各専門家からそれぞれ話を聞けるのはメリットがありますすし、何度相談しても無料だし。(国と県が予算を出し合って運営しているので)
閉塞感の打開
ウェブの世界に身をおいていると、どうしても近い見方をしてしまう人同士で集まってしまいがちです。それがいい時もあるのですが、こうした機関は本当にいろいろなバックボーンを持った人がいるので、ビジネス全体の知見を広げることができます。中小企業診断士の資格がある人も複数いるし、弁護士も会計士も社労士も行政書士もいるんですよ。とっても心強いです。マーケティングだけでは解決しないさまざまな事象は、他の専門家に担当してもらえばよいのです。
就任したばかりの頃は、自分の事業と公的機関の事業とのバランスのとり方が難しく、スケジュールもアップアップしがちでしたが、1年たってその辺もだいぶ慣れました。
打ち合わせや講師の仕事以外は、引きこもりがちの仕事なので、こう強制的に外に出る日があるのが、非常にありがたいし、会社組織ではないけれど、なんとなく「同僚」的な感じの人たちがいる状況というのも新鮮です。
何年もお声掛けくださったKさんにはホント感謝!