Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年 …/著者不明

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今だから言ってしまいますが、実は昔カズは余り好きではありませんでした。特にヴェルディに在籍していた頃（Jリーグが始まった当時ですね）、「チャラチャラした人がいるなぁ」と。

私の「カズ観」が変わったのはいつ頃からか覚えていませんが、いつも印象にあるのが
「常に準備はできている」
と言う言葉。

専属のトレーナーやマッサー、管理栄養士をつけ、オフの期間も自主トレに励むカズのことをいろいろ知るようになって、いつからか尊敬の眼差しで見るようになったのは、「最高齢のJリーガー」と呼ばれるようになったあたりからでしょうか。

記憶に新しい、先日のチャリティーマッチのゴール。
Numberのインタビューによれば、本能的に身体が動いていたとのこと。
「持っている」と言う言い方をされていたけれど、すべてはやはり毎日の積み重ねと努力の賜物なんだと思わざるを得ません。

自分に自信を持つためには努力を重ねるしかない。
それ以外にどんな方法があるのか。

そうそう。教えてカズ先生 ～44歳のキングに44の質問～　のコーナーも興味深かったです。

Q.今後の人生設計をどのように考えていますか。（澤穂稀）
A.まったく描いておりません。お先真っ暗です。

一流アスリートのコメント心理分析に取り組んでいる鹿屋体育大学の児玉光雄教授によれば、長く一線で活躍するアスリートは、先のことを考えないのだそうです。今日1日、目の前の試合が最後なんだという切迫感を持っている選手は、その連続でどんどん成長していくとのこと。（イチローも同じタイプ）

Q.カズさんの人生で、もっとも心を打たれた言葉は何ですか？（30代・男性）
A.17歳のころ、ブラジルで悩んでいた時期にある人から言われた「考えるだけじゃダメだ・考えて、前に進め」と言う言葉。（中略）悩むだけで止まっている人間はたくさんいるけど、そこで行動に移さないと意味が無い。1センチでもいいから前にでる。

1センチでもいいから前に出るっていいですね！
心に刻んでおきたい一言です。

こちら↑で一部閲覧可能。
今回、カズ以外にもサッカー選手のインタビューがたくさん載っています。俊輔、伸二、川口、楢崎、小笠原・・・ちょっと渋いセレクトかも。

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