起業界隈では「異業種交流会は仕事に結びつかない」とよく言われています。確かに、不特定多数の起業家が集まる交流会って、基本的に「仕事が欲しい人」の方が圧倒的に多いので、どの人も自己PRが強めの会になってしまうのは否めません。
しかし!実は私、過去に結構な確率で異業種交流会で会った人とのご縁を、仕事に繋げて来たことがあるのです。
特に子供が小さいときは、交流会に参加する時間を捻出するのも大変で。とにかく「一回のチャンスを無駄にしたくない!」という気持ちがありました。
とはいえ、あまりに「仕事くださいオーラ」を出してしまうと相手もしり込みしてしまうもの。私は以下の方法で仕事の獲得に繋げました。
(1)自分の「差別化ポイント」をしっかり把握しておこう
私の場合、ウェブデザインやホームページ制作が当時のメイン業務でしたが、こういった交流会では必ずと言っていいほど、同業者がいます。そこで、他社と差別化できるポイントをまずは自分ではっきりさせておきます。
仕事のクオリティが高いのはプロとして当然のことですが、例えば
- 仕事が早い
- 対応が丁寧
- 特定の業種に強い
- 企画力がある
- 制作だけじゃなく集客支援ができる
- マーケティングに詳しい
- 解析・分析ができる
など。もし自分の強みがよくわからない場合は、『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法』という本を読んで、実際にお客様にアンケートを取ってみてください。「顧客から見た自分の強み」が見えてくるはずです。そう、大事なのは「自分が考える自分の強み」ではなく、相手から見た自分の強みを把握すること。
また駆け出しの起業家の場合は、モニター募集をしているからスタート価格でサービスを受けてみないかとお誘いしてみるのも手。
(2)名刺以外のツールを用意しておく
私は、名刺以外にA5サイズのミニパンフレットを用意しています。会った全員に必ず渡しているわけではないのですが、話の流れで出し方が話が早い場合はお渡ししています。A4じゃなくてA5にした理由は、女性の小さ目のバッグにも入るから。帰りの電車で読んでもらえたら嬉しいな、という気持ちをこめたサイズなのです。
二つ折りで少しだけ厚めの紙を使っています。そして、実は「あるもの」を一枚挟み込んでいます。これが、こっそりポイントが高いのではないかと自負しています。
(3)じっくり話す
異業種交流会というと、たくさん名刺を配りまくってとにかく多くの人と接触しようと考える人は少なくないと思います。しかし、私は「人見知り傾向」があるので、話があいそうな人とじっくりお話する方が気が楽です。
そこで、相手の事業についてたずねたり、自分の仕事についてじっくり話たり。ポイントは、「きちんと相手の話を聞く」こと。そして自分の話になったときに、「同業他社との差別化ポイント」をさりげなく会話の中に盛り込むこと。
だから(1)番は大事なのですよ!
(4)気になる人にはあとからメールや手紙を送ってみる
交流会で話をして気になった人にはあとからメールや手紙(ハガキ)を送ってみます。あくまでも「話ができた嬉しかった」ことを伝え、「何かお困りのことがあれば、お気軽にご相談くださいね」というスタンスで。(営業っぽい書き方はしません)
このような流れで、実際に仕事に至ったケースが何度もあります。
以上です。
ちなみに、名刺交換しただけの人にいきなりメルマガを送りつけるのは、絶対にやっていません。うちで開催しているセミナーが気になるとか、案内が欲しいという人のみに送っています。(あとは、自動で増やす仕掛け作りをしています)
「初めまして」からせっかく作ってきたご縁を、「これから」というときにぶち壊しにしないようお気を付けください。