はじめてWEBというサービスが、2020年10月13日に終了しました。
2014年にスタートしたので、もう6年も経っていたんですね。
私もローンチ時のイベントに関わったり、セミナー講師を担当したり、ポータルサイトに執筆したりといろいろお世話になったので、寂しい思いでおります。
中小企業のIT活用を支援する共同プロジェクト「はじめてWEBプロジェクト」終了のお知らせ
https://www.kddi-webcommunications.co.jp/news/info/20200821.html
はじめてWEBは、Jimdoをベースにした事業者向けのCMSツールを提供していて、Jimdoの有料版を1年間無料で使えると言うお得なサービス。
その代わり事業者しか使えないし、電話番号認証があって1回線につき1サイトしか持てないルールもあったりしましたが、やはり1年間無料で使えるというのは、特に小規模事業者や創業時には非常にありがたいものでした。
スタート当時、このサービスが広がればウェブ制作者の仕事がなくなってしまうのではないかと一部の人たちにおそれられてもいましたが、全然そんなことはなく。個人的には制作も講師も執筆の仕事も増えてありがたかったです。
中小企業のホームページの開設率は90%
さて、冒頭の話に戻りますが、そのサービスが終了しました。リリース文を読むと、
本プロジェクトの開始から5年以上を経過し、直近では中小企業の約90%(注) がホームページを開設しているなど、ITの導入が中小企業にも広がっています。
とあります。
(注) 出典:経済産業省 中小企業庁 2019年度版 中小企業白書 (URL:https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2019/PDF/2019_pdf_mokujityuu.htm)
はじめてWEBが開始した当初、事業者のホームページ所持率は、50%を切っていた記憶があるので随分伸びましたね。今は、ホームページがないと信用されない時代ですもんね
しかし、少し切り口を変えると開設率は50%
ところが、つい最近見つけたデータによれば、事業規模で実は開設率が異なっているのです。規模が小さくなるにしたがって、HP開設率も下がるというわかりやすいデータがありました。
(出典:「中小企業庁 中小企業のIT化の意義と政府の支援策」より)
10人以下の事業者ではHP開設率は52%なのです。まだまだやれることがあるな!と改めて気を引き締めて、引き続き小規模事業者さんの支援を続けていくぞと思っているところであります。中小企業のIT化は、国も本気を出してきていますからね。国策とも言えるレベル。来季はもっといろいろな予算がつくのではないかな?と予想しています。
ありがとう「はじめてWEB」
はじめてWEBのプロジェクトに関わって、自分自身も成長し業務の幅も広がっていきました。情報サイトで執筆したコラムが、ウェブ制作のクライアントさんのブラウザにブックマークされていたのをたまたま発見したときは、本当に嬉しかったものです。(多分そのコラムを見て相談メールをくれたのだと思う)
そして、憧れの(!)ウェブ担フォーラムへの記事転載。
まさか自分が執筆した記事がウェブ担フォーラムに掲載される日がくるとは思ってもいなかったので、掲載が決まったときは大きくガッツポーズをしてしまったことはナイショです。
サービス利用者というよりは、プロジェクトに関わった人目線で恐縮ですが、いろんな経験をさせていただいたはじめてWEBには、あらためてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。