ここ数年「ネイルサロン 地名」「地名 エステサロン」などのキーワードで、単体のホームページをGoogle検索の上位に表示させるのが難しくなりました。地図の中には表示されますが、単体のWebサイトの上位表示はほぼ不可能と言っても過言ではありません。
Googleのアルゴリズムが変わったのもありますが、消費者がサロンを選ぶときに、まずは「ホットペッパー」やあるいは似たようなサロンポータルサイトへ見に行き、そこから選ぶという行動をとる人が多いということもあります。
サロンの検索数自体が減っている現実
この傾向は、Googleトレンドで見てもわかります。以下2枚の図は、過去5年間の「エステサロン」「ネイルサロン」のGoogleでの検索数。20-30%程度減っているのが見てとれます。
▼エステサロンの検索数
▼ネイルサロンの検索数
この要因は2つ考えられます。
(1)エステサロンへ行く人自体が減った
(2)エステサロンへ行く人が減ったわけではなく検索する人が減った
ここで(2)が要因だった場合、なぜエステサロンを検索する人が減ったのか?を考えてみましょう。
この原因としては、前述したように、サロンを探す人の行動に変化があったと考えられます。サロンを探す際、以前はGoogleで検索していたのが、まずはホットペッパーを始め、ポータルサイトへ行くようになったからではないでしょうか。こうした情報サイトは、比較ができるし、クーポンはついているし、そのままスマホで予約できます。空き具合もわかるので、閲覧者にとっての利便性が高いのは明白。
では、エステサロンやネイルサロンのネット集客はどうすべきか?以下、戦略をピックアップします。
割り切ってホットペッパービューティーに登録する
現時点でサロン系のキーワードに強いのは、ホットペッパービューティです。登録は有料になってしまいますが、ここは一つ割り切って登録してしまうのも手でしょう。サロンオーナーさんの中には、ホットペッパービューティーを毛嫌いしている方もいるのですが、例えば「1年だけ」と割り切ってしまうのもアリだと思います。
実際に、新規でサロンを立ち上げた方の中には、上手くクーポン戦術を使いながら新規来店者を増やしリピーターに繋げているオーナーさんもいます。
SNSに力を入れる
これは、本人の頑張り次第になってしまうのですが、特にサロンであればInstagramに力を入れてみるという方法ですね。女性向けのサービスとは相性がよいので。
- 毎日更新すること
- プロフィールを整えること
- ストーリーズを活用すること
- ハッシュタグを工夫すること
- 反応・交流すること
をしっかり心がけてください。
特に更新頻度は大事です。
また、SNSアカウントには広告機能がありますので、少し予算はかかりますが、広告と併用しながら運用する手もあります。特にスタート時は全然フォロワーさんがいないので、おススメです。
チラシ、ポスター掲示、できることは何でもやる
ネット集客の話を書いておきながらアナログな話かい!と突っ込む方もいるかも知れませんが、とにかくお店の認知を上げるためには、何でも取り組むことが大事。DM、ポスティング、ポスターなどアナログ戦略は、まだまだ効果があります。もちろん、配布物の中身次第ではありますが、こういったローカル戦略にもぜひ取り組んで欲しいところ。
意外と町に貼るポスターが効いたとか、知り合いの飲食店に置いてもらったチラシから来店があった等の報告をお聞きします。
フリーペーパーで上手く集客しているネイルサロンもあります。予算次第とは思いますが、一生懸命SEOを頑張っても成果がでないのであれば、その時間や労力を他へ注力することを検討しても良いのではないでしょうか。
紹介を増やす
ある程度お客様がついているのであれば、友達紹介キャンペーンなどを通して、新規顧客を増やすのも手。「なぜ、うちのサロンは紹介が増えないのだろう?」と思っているオーナーさんの多くは「紹介してください」と呼びかけをしていません。
パンフレットを渡す、Webサイトを紹介してもらう等、紹介した人・された人の双方にメリットがある特典を用意しておくとよいでしょう。
なお、紙媒体にはQRコードをお忘れなく。自サイトやホットペッパービューティーのページへリンクを貼っておくとGood。
Webサイトが不要というわけではない
ここまで書くとWebサイトが不要ではないかと感じる方もいるかも知れません。しかしサロン公式のWebサイトは絶対にあった方がよいと考えています。ホットペッパービューティーは一律同じフォーマットですし、SNSでは書けることが限られてしまう上に流れていってしまいます。
一方、ホームページは情報をきちんとストックしておくことができるので、お店公式のホームページは簡易なものでもよいのであった方がよいでしょう。お店からのお知らせやキャンペーン情報、料金一覧やお客様の声など閲覧者が知りたい内容を中心に、見やすいものを。自力で作る場合はJimdoがおすすめです。
また、誰かに紹介をしてもらうときに、ホームページがあると断然紹介がしやすくなります。
<まとめ>
ということで、サロンへの集客は検索エンジン対策だけではありません。少しコストがかかるものもありますが、いろいろ手段はあるのであきらめずに取り組んで下さいね。