半年は会社勤め、半年は旅をしながらサッカー観戦、そんな理想の生活をしている人が実在します。
村上アシシさんが書いた新刊「半年だけ働く。」は、そんなライフスタイルを実現するためのノウハウが思いっきり書かれています。しかも、具体的な数字付き!これは、サッカーに興味がない人でも、ぜひ読んでほしい。
遊びを実現しながら働くというと「好きなときに 好きな場所で 好きなように仕事をする」という、いわゆるアフィリエイターや情報商材屋、投資家のような働き方を想像していしまうのですが(私の場合)、アシシさんは半年勤めて、半年は旅という、今まであまり表に出てこなかったワークスタイルを実現しています。
ちなみに、稼ぎは半年で1000万円!さすがアクセンチュア出身だなぁ。他の人にはできるかなぁと思いつつも、こういうライフスタイルもありだなと興味深く読み進めました。
自由業は不自由業と言われる所以
忘れもしない日韓ワールドカップの開催があった2002年、会社員だった私は満を持して独立。フリーになったら好きなときにサッカー観戦に行けるー!と思っていました。
独立した当初は、ある日突然、練習試合を見に行ったり、思い立ってユースの試合を見に行ったり、突然のサッカー観戦行動を取ることができました。
しかし、子供ができ、自主育休もあけ、事業も段々と軌道に乗ってくると、自由な行動ができる時間がなくなってきます。平日はとにかく、仕事、家事、育児と起きている時間はフルで何かしらの「義務」的な活動をしますし、子供が大きくなったらなったで、その分仕事もたくさんできるからと、スケジュールをパンパンにしてしまったり。
自由業とは不自由業であるなぁと、つくづく感じることも。
でも、それは自分の気の持ちようだったり、「好きなことをやるために仕事をする」という割り切りがあれば、もっと自分の時間をコントロールできるはずなのです。
虚業じゃなく実業を。そして個人ではなく法人相手の仕事を
アシシさんの本には、仕事の選び方も書いているのですが、個人相手の仕事ではなく法人相手の方が金額が大きいので、可能であれば法人仕事の方がよいとあります。
顧客が法人であれば、取引額も大きくなるし、収入の目処も立てやすいですよね。もちろん、その分責任も大きいし、成果もガッチリ求められるわけなので、そこをクリアできることが、絶対条件ではありますが。
そして、「虚業じゃなく実業」という部分には大いに納得!
アシシさんのココがスゴイ
半年働き、半年旅という生活を送る上で、絶対に欠かせないのは「モノを持たない」ということ。これが、私にとって一番難しい。もう、ホント病気ではないかと思うぐらいモノを捨てられないのです。引っ越し業者さんにも必ず「荷物、多いっすね!!!!!」と言われてしまいます。家族3人なのに4トントラック必須です。
- 本はすべて電子書籍で読む。
- キャリーケースに入る分だけの荷物で暮らす。
・・・で、で、できるかな?
スパッと物事を割り切って考えられるのは、うらやましいですね。実は、著者のアシシさんに3回ぐらい会ってたりするのですが(同じチームを応援しているので)、実に爽やかであります。その爽やかさは、著述家のやまもといちろう氏も対談で触れていますので、ぜひ合わせてこちらの記事も読んでみてください。
優秀でなくても半年で1000万円稼げる! 脱・社畜のススメ
https://dot.asahi.com/dot/2018011900047.html?page=1
収益のポートフォリオは、私も一度見直したいと思っていたところなので、いいきっかけになりました。こういうロジカルな考え方は、ホント大好き!実行の有無は別ですが。
さてさて、アシシさんのようなライフスタイルは実現はできなくても、楽しい「妄想」のネタにはなりますので、ぜひぜひ読んでみて。今年一番のおすすめ本です。